歪みには意味がある!カラダが歪んでいる状態と整体の役割

「正」の上に「不」が乗っかったのが「歪」という文字。
カラダで言うと、正しいポジションの状態にないということ。

整体を受けたことがあろうがなかろうが、最初にみきじろう整体では、
「カラダの歪み」「よい姿勢」「カラダを整える」「カラダが改善する」
ということ説明しております。みなさん、いろんな誤解をしておられるので…

まずは、下の画像をご覧ください。人のカラダをブロックに見立て、
歪んでいるカラダを表現するとこんな感じ。見るからに不安定ですね。

不安定なブロック

人間は四足動物から進化し、二本足で立てるようになりました。
おかげで手先が器用になり、頭も賢くなって、脳も大きくなりました。
道具を使ったり、作ったりできるようになったものの、その代償として、
二本の脚だけで、カラダのバランスをとらなければならなくなりました。

地球にいる限り、重力の影響を受けなければなりません。
だから、上のブロックの状態だとバランスをとるのが大変。

不安定なものは必ず緊張します。緊張すると動きにくくなります。
なぜなら、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態だから。
パフォーマンスが落ちるってこの状態のこと。

歪んだカラダは常に緊張を強いられます。
緊張しながら動くので、どこかに無理がかかっています。
それを補正しようと、今度は別のところに無理がかかります。

その繰り返しが歪みを作っていくのですね。
でも、歪み自体は悪いことでなく、歪むことによって、
かろうじてバランスを保とうと、カラダが頑張ってくれます。

つまり、歪みには必ず意味があるということ。
猫背のほうがバランスがとれたり、楽だったり…。
と言って、猫背でいいと言っているわけではありません。

歪んだ状態のまま安定している期間が長ければ長いほど、
「歪んだカラダ=正しい状態」と脳が認識してしまいます。

整体を受けてカラダを整えても、すぐに戻ってしまうのは、
長年歪んだ状態に馴染んでしまったカラダが、しばらくすると再び、
「ここはいつもと違う!」と、元の歪んだ状態に収まろうとするため。

でも、この元に戻ろうとするのも正しい反応なんですね。
正しいか正しくないかでなく、馴染んだ状態を脳とカラダが、
「良し」と思い込んでいるだけ(安定状態を保とうとする機能)
つまり、長い間、正しいポジションを誤解していたということです。

前置きが長くなりましたが、整体はこの「誤解」を解く作業。

突然、慣れ親しんだ場所を悪いと言われても
素直に聞き入れてもらうのはなかなか大変なんですね。
カラダだけでなく、一発で痛みをとるのが整体ではありません。  

でも、積年の体のクセは簡単には取れませんから、じっくり焦らず、
定期的にメンテナンスし、カラダを正しい方向に導いていくのが、
カラダにとって最も優しく、安全で自然な方法なんです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です