当院で使っている椅子(スツール)です。
どこにでもある普通の椅子。固いです。
この固い椅子を採用している理由があります。
皆さんどこかしら不具合があるから整体院に来るわけです。
腰痛、肩こり、膝痛、頭痛など身体の不具合を一つ二つお持ちと思います。
最初のカウンセリングでこの椅子に座っていただくわけですが、
その時の姿勢を見ています。
カウンセリング表に記入している時の姿をサラッと見ているのですよ(笑)
足を組んでいるのか?
壁に寄り掛かっているのか?
バインダーの持ち方は?
呼吸は?
書く速さは?
座り方でその人の身体の使い方をなんとなく想像できるわけですね。
そんな座り方してきたのだから、腰も痛くなるし、肩も凝るでしょう。
固い椅子は座った時の感覚というか感触が自覚しやすいのです。
骨盤の歪みに合わせた座り方になり、骨盤の歪みで姿勢を安定させるインナーマッスルが
働きにくくなるから、壁にもたれてしまうし、脚も組んでしまう…
でも、いいのです。今のあなたの状態は壁に持たれる、脚を組むことで安定しようとしているわけですから。
まずは施術の前に自分の身体に意識を向けてもらうこと。ここがとても重要なのです。
みきじろう整体を受けた後の変化を椅子で再確認
で、整体を終えた後に、もう一度固い椅子に座った時の身体の変化を味わってもらうのです。
この時のお客様のリアクションがとても好きなのです。大好物です。
「座る姿勢が良くなっている」
「楽チン♪」
「脚を組まなくても平気。むしろ組みたくない」
「呼吸しやすい!」
身体を変化を固い椅子が分からせてくれるのです。
どんなに感覚が鈍い人でも日常行っている「座る」という動作の変化には気づくのですね。
身体が整うことで起きる変化をはっきりと体感できるのです。
気づくことがスタートです。
みきじろう整体では、本人の意識が変わることを大事にしております。
痛みや不調にだけフォーカスしていてはその人は何も変わりません。
痛みが「ある・ない」だけの基準ではなく、
動きやすい・呼吸しやすい・立つのが楽・地に足がついた感じがするといった
感想がその人の言葉で出てきた時に、その人の意識がちゃんと自分の身体に向いていると感じます。
なかなか良くならない人は、「痛み探し」しかしないので、こういう身体の変化に気づけないのです。
でもそんな人でも施術を重ねていくことで少しずつ意識が変わってくるのが整体の面白いところです。
「痛み探し」の人は大体1回が2回で来なくなる傾向がありますが、ここ最近はそんな人が1年ぶりまたは2年ぶりに復活来院することがあります。そして、不思議なことに「痛み探し」をしない人になっていたりします。身体の変化を素直に感じることができているのです。雰囲気も柔らかくなっていたりします。整体の不思議ですね。時間を経て何かが変わったのでしょうね。とても嬉しいことです。
今の自分の身体がどうなっているのかを示してくれる「固い椅子」
身体の変化を鮮明に実感させてくれる「固い椅子」
小さな変化に気づくことが大きな変化につながるのです。
過去と他人は変えられないと言いますが、整体が自分自身を見直すきっかけになれば幸いです。
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